唯我独論

ルアー・フライフィッシング、気象等に関する独論を綴る

17㎝53gです。上が青アジ、下が金アジといったところでしょうか。カラーは金アジを主に作成予定です。金アジっぽいカラー(実はアユっぽい)は意外と目立って面白いです。

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昨年外房のヒラマサトップを体験した時は15㎝を主に使用したのですが、もう少しサイズアップしたものが欲しかったので、強度アップした上で作ってもらいました。もちろんパニックターンの基本性能はそのままですので、魚を誘うポテンシャルは問題ないでしょう。

このサイズと強度であれば、ヒラマサだけでなくマグロも視野に入れられますので、これからの季節が待ち遠しいです。

 

既存の誘い出し用トップ系のルアーは、静止時を垂直浮き姿勢にすることでジャーク時には水面下でアクションさせて誘い?、(水面での有効な誘いのアクションは設定できない?アクションはほぼ皆同じで特徴も無い・・・笑)ジャーク終了時に垂直浮き姿勢を生かして頭から多少左右にスライドしながら水面に出る瞬間にバイトすることが多い。キモは、ジャーク終了時にロッドを戻す動作を入れてラインスラッグを作ってあげることで、ルアーをなるべく大きくスライドさせてあげることらしい。(毎ジャークごとにやるの面倒だし、疲れるんじゃない・・・笑)

パニックターンは、静止時は斜め浮き姿勢でリトリーブ時には水面及び水面直下でボディを捻ったS字スライドアクションで誘い、リトリーブストップ時には斜め浮き姿勢と湾曲したボディ形状による左右への大きなスライドアクションでバイトを誘発する設定になっている。

要は、どちらのルアーが狙ったターゲットにとって誘われるルアーアクションであるのかと、誘われるタイミングが多いのかと、バイトを誘発するアクションなのかということである。しかも、同じポテンシャルなら体力的にはなるべく省エネな方がいいですね。投げ続けないと絶対釣れませんから!

 

まだイナダ

年が明けたのにまだイナダがトップで釣れている。もちろんジギングでも釣れているが、水温がまだ高い証拠なのだろうか?このまま春のシーズンになってしまうのでしょうか?

相模湾内のどの海域もベイトが少ないのか、イナダに限らず近年の冬シーズンを熱くさせてくれているサワラもボイルが少なく苦戦しているようだ。

先日は15㎝のパニックターンの誘い出しで何度もバイトがあったものの、ヒットまでに至った数は少なかったです。この低温期にトップにジャレ付いてきたりバイトしてくるのは視覚的に楽しいし有難いのですが、流石にヒットに至るまでの確率は低いようです。ちなみに、水面下のルアーでも同様で、チェイスしてきたりバイトはあるものの、ヒットには至りませんでした。

パニックターンでの誘い出しは、他の既存ルアーでは出せない水面でのボディを捻りながらのS字アクションとストップさせた時の距離の長いスライドアクションが、リールを巻いてストップ(要はストップ&ゴー)させるだけで出せるので、誰でも簡単に難しいロッドワークをすること無くバイトを誘発することが出来るアドバンテージがあります。

巷の一般的なルアーでの誘い出しでは、当たり前のように「〇〇引き」的なロッドアクションが要求され、ロッドワークとリーリングに微妙な調整が必要だったりして、難解でありキモがあるが故に結果に差が出易く、その上に体の動きが多いので疲れる。パニックターンであれば、キャストした後にロッドティップをルアーに向けて、リトリーブ時にルアーの頭が水面を切ることを意識してティップの高さを調整してあげるだけである。リーリングの回数もハイギアのリールであれば通常は2回転で、ストップ時に風等でラインスラッグが多く出てしまうような場合は3回転にするだけと簡単である。

特徴が無い・他のルアーとの違いが判らない・根本的に魚に対する有効なアクションが解かってない・無意味に高価・・・、近年で誘い出し用ルアーは世の中に出回り過ぎてしまったようである。

そろそろ淘汰される時代が来るでしょう。というか既に来ているのでしょうか。

 

銀の太刀

毎年この時期になると近所の港で太刀魚が釣れる。今年も12月の半ばから釣れているが、今年はサイズが良いので驚いている。

昨年はカマスの当たり年でしたが、今年はサッパリ釣れず寂しかったので、港の住人達は喜んでいます。私の港での釣り物はカマスとタチウオぐらいですが、どちらも同じロッドでやっています。つまり、タチウオには柔らか過ぎなのですが、まあ、なんとか抜き上げられるので良しとしています。元は5ft半のトラウトロッドなのですがね。笑

タチウオは食べて美味しいので本気で釣っています。本気の割にはタックルはショボいですし、ルアーもミノーのみに拘っていて、しかもメインはダイワの初代シーバスハンターです。これのメッキ系イワシカラーとRHです。RHは独特で、ガラスの粒子が塗装されているようなキラキラホワイトがキクと思っています。

タチウオは居れば素直に釣れてくる魚だと思いますが、他のアングラーと差をつけるのはテクニカルで楽しい魚でもあると思います。船からのジギングも同様で、近年人気があるのも納得させられます。タチウオジギングの聡明期を経験してきた私としては、最近の複雑化・細分化・高度化されたタチウオジギングには付いていけないかもですが。笑

ヒラマサトップ

初めて外房でトップのルアーだけでヒラマサを狙ってきました。誘われたのを幸いに、パニックターン15と19をヒラマサの誘い出しで試したかったのです。勿論、勝算はあってのことですが、やっぱり結果は素晴らしく納得のいくものでした。4名でヒット4回のうち、ボイルに投げてヒットしたのが1回なので、これを抜いた誘い出しでの全てのヒットが15㎝でした。他のルアーを使っている2名の同船者はチェイスだけだったようです。

船頭が小さ目のルアーを推奨していたので、19㎝は使わず全て15㎝で通しました。飛距離的にも少し上のサイズのプラ製ルアーと同等ですし、全く問題ありませんでした。ルアーのアクションはリールハンドル2から3回巻きのグリグリメソッド(ラインスラッグを取りながらグリグリっとハンドルを回してピタっと止めるだけ)で通しました。投げて巻き続けないと釣れない釣りですから、リトリーブ時にロッドを動かさなくても良いこの方法の方が身体的には圧倒的に楽ですし、リールを巻くスピードとロッドティッブの高さを調整してあげるだけで、ルアーアクションもこの方が暴れ過ぎず適正です。

パニックターンシリーズのアクションは全ての魚の捕食スイッチを入れるアクションであると思っていましたが、「ヒラマサの誘い出し」という直接捕食スイッチを入れる人気の釣りでも有効性をまた一つ見出せました。特にフローティングタイプはストップ時のスライド幅が圧倒的に他のルアーに比べて大きいという特徴が、ターゲットを魅了する最大の要素であると思います。

風なりに船が流されながらポイントを通過させての誘い出しは、船の前と後ろで数mしか離れていないポジションの上、同一方向にルアーをキャストしているため、魚にとってはルアーを選択しやすい状況なのではと感じました。つまり、魚の好みのルアーとアクションにヒットが偏りやすい状況ともいえるということです。(もちろん流されながら最初にポイントにルアーが入るポジションが有利なのは当然ですが)つまりは差が出やすいということです。

まだ1度試しただけの結果ではありますが、誘い出しでのヒラマサ狙いに対する有効性は本物でしょう。次回以降の結果も全く問題ない事でしょう。笑

夏を諦めない?

ちょっとサボってしまいましたが、釣りをしてないわけではありません。笑

夏から冬への過渡期であるので、部屋の中がロッドだらけです。中途半端に色々な釣り物を狙っているためです。メインのスズキが釣れなくて困っていますが、シイラは11/8にも釣っています。しつこいと思われるかもしれませんが、水温が22度あって水色がクリアならまだまだ居ます。相模湾の水温は黒潮の影響を受けているので、現在のような流れ方ならもう少しは居るのかもしれませんね。チャンスがあればまだ狙います。今年最初にシイラを釣ったのは6/11でしたので、実質5か月シイラを狙っていたことになります。ルアーのターゲットとしたら、やっぱりシイラが一番楽しいですからね。

これからは冬の釣り物になる訳ですが、高目の水温がどのように影響するのでしょうか。冬場は出撃回数が減少気味ですが、昨年のように年明けからサワラが釣れてくれると楽しめるのですがね。

 

夏の終わりと浜名湖

八月も終わって秋の釣りへの過渡期になっています。今年の夏の相模湾は寂しかったですねぇ。結局サイズの良いシイラはまともに入って来ませんでした。遊漁船もそろそろ終わることでしょう。今になって黒潮の流れが良くなっているので、淡い期待はしていますが。

夏の間に懸案であった浜名湖クロダイをフライで何度か狙いに行ったのですが、イメージしていたよりも難しいというか面白くないというか釣れる気がしないというか、とにかくちょっと期待外れであったことは間違いありませんでした。間違いなくポイントのロケーションは最高で、ポイントに立っていれば最高に気持ちは良いのですが、クリアウォーターのシャローフラットを移動しながら魚影を探し、魚影の進行方向にキャストして誘って釣るイメージはほぼ間違いでした。現実には、ガイド業をしている方や他の釣り人の釣り方を垣間見たところ、広大なポイントであってもポイント内での移動距離が極端に短く、ほぼ回遊待ち的な釣りをしているかのように見えました。回遊してくるポイントが絞れているので、魚を驚かせないために移動が少ない・遅いのだと信じたいですが、釣り方的にはあまり面白いようには見えませんでした。或る日のガイド業をしている方のガイド内容は、一か所のポイントのほぼ定点で朝から夕方までずっと投げ続けさせていました。他のポイントよりも魚が回遊してくる数が多く、チャンスも多いのかもしれませんが、湖のブレイクラインに立ち込んで、トラウトの回遊待ちでひたすらブラインドキャストを続けるのと同じような釣り方の結果が、二人で3匹みたいでしたので微妙です。

また、テイリングしてエサとなるものを捕食している場面に出くわすことが予想以上に少なかったのも面白くなかった要因です。タイミングが合うとナーバスウォーター等で回遊してくる魚体も多く確認できるのですが、極端にナーバスかつ動きも速く不規則なことが多く、ドンピシャにキャストを決めたとしてもバイトするまでに至らないことが多かったです。

シャローフラットの釣りでは仕方ないのかもしれませんが、潮流が速く複雑なことがフライフィッシングの特性とマッチしずらく、釣り自体を難しくしている要因のような気もします。

今のところの結論的には、ポイントがクリアウォーターのシャローフラットなだけであって、釣り方はほぼブラインドキャストで、(ガイドには見えている魚も普通のアングラーには見えていない場合が多いらしいので笑)テイリングやナーバスウォーター等で回遊してくる魚体に向かってキャストするイメージで釣りが出来ることが案外と少なく、キャスト出来たとしても釣ることは難しいのでは?ということです。これではちょっと残念な気がしてしまうのは私だけでしょうか。

しかも、魚体的には最大でも50cm程度ですし、魚の引き・ファイト自体も強く・長い距離走るわけではないのですから、一日である程度の数が普通に釣れるレベルでないと、アングラー的には面白くないのではないでしょうか?まあ、釣れなくてもシチュエーションに酔えるフライマンであれば問題はありませんが。笑

経験上、クロダイは学習能力・記憶力の高い魚であると私は思っていますので、クリアウォーターのシャローフラットで毎日のように脅かしていれば、今後はより釣り難くなってしまうのではないかと懸念します。

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連発と異変

マサカのリトリーブを変更したら連発してしまいました!ちょっと驚いてます。今後も試して確立していきたいと思います。連日の80㎝オーバーはやっぱり痺れますね。シャローフラットにおけるテイリングゲームの最高峰と言っても過言ではないでしょう。

 

今季初のシイラ船に乗ってきました。房総先端から大島東側の海域を二日間走りましたが、ヤバいくらいシイラが少ないです。最高の流れ物が有ってもことごとく着いていません。水温が足りていても黒潮が遠いのが根本的な原因なのでしょうが、昨年あたりからキハダマグロが沿岸域・湾内に寄ることで、シイラが寄ってこないのではないかと囁かれています。基本的に同一ベイトを共用している両者ですから、ありえない話ではありませんが、そんな単純な話ではないと思います。昔から一説では太平洋を回遊するシイラには群れの濃い部分と薄い部分があり、薄い部分の年には魚が少ないと言われていました。私的には黒潮の縁を回遊するシイラにも魚密度の濃い部分と薄い部分があり、濃い部分が通過中に湾内に分流が差すと大量供給され、流路自体が遠いと供給されないと考えています。過去には流路が良くなっても供給が少ない場合があるからです。もうすぐ8月ですが、このままの黒潮流路では今年真夏は寂しくなってしまいそうです。駿河湾も同様の傾向なのか気になるところです。