唯我独論

ルアー・フライフィッシング、気象等に関する独論を綴る

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夏と久しぶり

今年の相模湾シイラはサイズに恵まれず数もボチボチと、黒潮の遠さが影響していること間違いなしの状況です。私個人的には、既に釣果にはボチボチ満足気味ではありますが、シイラはいくら釣れても楽しいので、夏休み中もスキを見て出撃したいと思います。

最近は黒潮も近づいている傾向で、気温の上昇と共に、水温が上がるのは間違いないでしょうが、今シーズンは黒潮からの恩恵には預かれないまま秋を迎えてしまうのでしょうか?

 

そんな海の状況と少雨の恩恵は川での釣りで発揮されており、久しぶりにナイスサイズのコイをゲットできました。田植えが始まり、しろかきした水が入って濁っていた時期もありましたが、少雨はシャローフラットでのサイトの釣りには恩恵でしかありません。テイリングを繰り返す団扇のような尾鰭に興奮しないフライアングラーはいませんよ。今日の魚は普段とちょっと違ったリトリーブで釣りました。フライである魚を狙う時のリトリーブをアレンジしたら、一発でヒットしてきました。また次回試して結果が出たら本物ということでしょうか。

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今季

本日今期初ゲットしました。しかも、腕が疲れてしまうぐらい釣りました。サイズは今一つでしたが、現在の相模湾最大?笑の全長110㎝も一本ゲットできたので良しとしましょう。

ルアーはパニックターンで全て事足りました。笑 活性というか食い方がイマイチ下手だったので、新作のスローからミディアムリトリーブ用の10㎝を使ったらバッチリでした。

新作のスローからミディアムリトリーブ用の10㎝は、ワラサ・ブリなどに対する低中速リトリーブ域でのアクションを重視したモデルです。ワラサ・ブリのナブラに対して高速リトリーブでアプローチするのは基本的にナンセンスだと私は思っています。ナブラになっている状況でも、奴らはシイラほど早い動きでベイトを見付けて捕食していませんから。よって、ナブラの出ている範囲をいかに長い時間有効なアクションでリトリーブ出来るかがカギなのです。シラス食いのパターンでも同じです。使うルアーとアクションの付け方が違うだけです。「有効なアクションでなるべくゆっくり」がブリ・ワラサ狙いのキモなのです。

先日もワラサ・ブリをパニックターンで複数ゲットしたのですが、その時のパターンはナブラの範囲にキャスト出来たら即バイト、ナブラに間に合わなくても進行方向と思われる方向にキャストしてリトリーブすると下からルアー目掛けて飛び出してくるような状態でした。

パニックターンシリーズは魚の捕食本能を刺激する動きが出来るルアーです。シイラが低活性で沈んでジャークベイトでもなかなかバイトに導けないような状況でも、水面に誘い出せることは昨シーズンに確認済みです。

どんな状況でも全てのターゲットを水面でバイトさせることが出来るルアーと言ったら言い過ぎでしょうか?でも、出来たらこれ以上楽しいことはありませんけどね。

復活の赤い魚

以前には狙ったことがあるが、一匹だけ満足のいくサイズを釣っただけで狙わなくなっていた、真鯛狙いを復活させた。

春には桜鯛と称されて喜ばれる真鯛ですが、食べて美味しいと思わなかったのも狙わなくなった理由ではあります。

春は産卵前の「のっ込み」時期であり、白子も卵も大きくなっていく時期である。全ての魚に共通する現象であると思いますが、産卵前後は美味しくないと感じるのは私だけでしょうか?

産卵に向かっていく時期は、白子や卵に栄養を取られ身に脂が回らなくなり、

シンプルな刺身や煮物などは美味しく感じないのだと想像されます。もちろん、副産物としての白子や卵の料理は美味しく頂けるという事にはなるのでしょうが。

一年中どんな時期も美味しい魚なんて居るのかは知りませんが、シンプルな料理を美味しく食べたいのであれば、産卵期前後は外した方が良いということになるでしょう。

では、なぜ故に真鯛狙いを復活させたのかというと、もう一つの狙わなくなった理由が解消されたからである。それは、タイラバを使わずしてもヒット率の高いルアーの存在を知ったからである。タイラバを使うに当たっては、スカートの管理やフックの管理などの正直色々と面倒なことが多く、また、アタリがあってもアワセてはいけないなどの勝負の早い釣りを好む私のスタイルに合わなかったのである。笑

復活してからは、三回行って7本キャッチでした。潮がクリアだった一回は釣れませんでしたが、まずまずの成果だと思います。キープした魚を捌いてみましたが、やはり個体差はあり、産卵後なのか痩せていて身が白くて割れ易く、食味もイマイチのものもありました。

そして再認識したのは、やっぱり真鯛の料理はスープ系がベストだということでした。笑

来年の春のシーズンは、なるべく早い時期に狙うべきだと感じた復活初年度でした。

今年も始まった

今年は結局昨年釣れなかったターゲットを8本もキャッチすることが出来た。冬の定番キャスティングターゲットとして確立されつつあるが、なかなか一筋縄ではいかないターゲットなので、今後も狙っていきたいと思う。そうこうしているうちに、三月は過ぎ四月になってしまったが、年度末になって黒潮の動向が激変し、相模湾シイラが入って来そうな勢いです。笑 その前にワラサやブリが釣れてくれると移行がし易いのですが・・・と思っていたら、シラスがベイトの群れが局所的にボイルしているようで、運良く凪に当たり3本ゲットできました。やっぱりシラスがベイトの時は難しいですが、クリアカラーのシンペンのスキッピングは結果が出ますね。

並行して、川のフラットで狙うコイも始まり、今期一本目を幸先よくゲットできました。納得いく釣れ方ではありませんでしたが、テイリングしているターゲットを狙う釣りとしては国内最高に難しくサイズも良いと思っていますので、うれしい限りです。

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小僧

先日ネットニュースを徘徊していたら、コンビニで売っているにぎり寿司パックの蓋に醤油を入れられるような凹凸を付けることを考えた人って凄くない的なツイートが載っていた。

このアイデアですが、かれこれ10年前ぐらいに当時の大手店頭販売寿司チェーン店であった小僧寿し本部に提案したことがあった。

当時の職場で蓋の下に箸袋等を置くことで斜めにし、出した醤油を片寄らせておくという工夫をしながら寿司に醤油をつけて食べている人を見たのがきっかけでした。蓋なんて金型一つでどうにでも形は変えられるものですし、相当な数のパックを使っているのですから、パック一つの単価も微々たるものしか上がらないと思ったのですが・・・。

この提案をあっさりと却下した現在の小僧寿しの経営状況は・・・、ということで納得している次第です。笑

懸案事項

昨年から狙っていたものの、キャッチに至らなかったターゲットをやっと今年はキャッチするに至った。しかも、3回の短時間の出撃でノーキャッチ無しの5本ゲットでした。この魚は近年この時期になると相模湾に入って来るようになったターゲットでして、昔は東京湾口でポツポツ釣れる程度だったと記憶しています。この魚は食味的価値が非常に高く、噂では浜値で1キロ1700円もするらしい。

冬場にプラグ系のキャスティングで狙えるターゲットは少ないので、是非にもキャッチしたいターゲットでしたが、回遊が読みづらいというかポイントが掴みづらい上に、活性の乱高下が激しい神出鬼没気味な性格で狙いづらかったので、昨シーズンはキャッチに至らなかったのでした。

この魚は、見た目の姿の割に引きは強くないのですが、悪食で鋭い歯を持ちルアーへの反応が良い割には、バイトの仕方がイマイチ下手なのか、ジギングで狙うと頻繁にラインカットされるそうです。かくいう私も遊漁船で狙っていた当時は相当数のジグを献上してきました。泣 なので、いまだに安物ジグを改良したものを使っています。

幸いにも今回は全てプラグキャスティングで釣りましたので、ラインカットはありませんでしたが、時にプラグでもバイト時にラインカットされるそうです。ということで高価なプラグは使えませんね。笑 最適なのは以前に紹介したピンテールチューンのリップ改です。

刺身・干物・西京味噌漬けで食していますが、やっぱり最上級の脂ノリを実感できます。時に食べ過ぎると翌朝お腹が緩くなるという現象も起こるそうで、もれなく私も体験いたしました。笑

新しい物が必ずしも良い物とは限らない・・・

 

物造り大国の日本が誇る釣り関係メーカーは多数ありますが、ロッドを構成する部品に関してはFというメーカーが素晴らしい物を作っているのは疑いようのない事実でしょう。というか実質的に独占企業でしょう。笑

他にもSやDという総合釣り具メーカーがありますが、物造りメーカーとしての姿勢において、最近はあまり良い話を聞かないのを今更と思うのは私だけでしょうか?

近年F社が何年かぶりに最新の素材を導入したロッドガイドを発表しましたが、最近になってやっと最新のロッドに採用されるようになり、発表直後にこのガイドを見て思った私の懸念が的中しているようで笑ってしまいました。

最近S社やD社の開発部門を追跡したテレビ番組を見ましたが、大手メーカーはやっぱりイマイチなのですね。簡潔に言うなら「机上の理論や自分達の都合で自然が相手の道具を造っている」といった感じでしょうか。だから本当に良い物なんて出来る訳が無いのです。(先の事を考えると、本当に良い物なんて最初から造る気は無いのかもしれませんが・・・)でも素材や技術は進化するのですから、先の事は心配せず、現時点で最高の物を造ろうとは思わないのでしょうかねぇ?笑

 

F社の最新の素材を導入したロッドガイドの件ですが、ガイドとの接触面積が多いということは、当然ラインの放出時には接触抵抗が増すということで、ラインの放出速度は早く減衰しますよね。つまり、キャスティング時は飛距離が伸びないということです。ましてや、ガイドは基本的に水に濡れているパーツですから、接触面積の問題はもっと顕著に表れると思います。(ガイド自体に撥水加工がされている場合は知りませんが・・)

 

では、メーカーとしてどうしたら良いのかというと、最新の技術や素材を取り入れた物を開発したなら、本当に釣り場で試せて、メーカーに対して本当の事を言える笑、経験値の高い本物の釣り師に試させてから製品化すべきということでしょう。

 

釣りライターとして有名なD社と長く関わっているMさんは、新製品を渡されるだけで開発段階では口出しは出来ないと聞いたことがあります。この話が本当だとしたら、もったいないというが馬鹿げた話です。