唯我独論

ルアー・フライフィッシング、気象等に関する独論を綴る

遅れ気味?

今年は海水温の上昇が近年より遅く(10年平均なら平年並みとは言えるが)、黒潮由来の回遊魚の釣りはまだ実質的に成立していない。よって青い魚や赤い魚の釣りが主体となっている。

赤い魚は昨年からラバーの釣りは止めて比重の重い金属ルアーで狙っている。セッティングや手入れに気を使わなくても良いので重宝しているし、何よりもこの時期に多いイワシに着いた大型の魚に有効なのが最大の魅力である。先日も自己ベストとなる80㎝クラスをキャッチした。カタクチイワシが大量に居付いている海域の表層で青がボイルしているという情報であったが、場所柄的に中層以下には赤い魚が回遊しているであろうという読みが的中した結果である。青がボイルする合間に赤を狙っていただけなのだが、朝イチの青のボイルタイムが過ぎて表層がマッタリしてきたタイミングでも、表層から低層まで片口はびっしり居るので、中層以下にはそいつらを狙う赤がうろついているということである。

他にも60㎝クラスを追加したのだが、両魚とも丁重に海へお帰り頂きました。今まで釣ってきた50㎝クラスの魚までは美味しそうに見えたのですが、両魚ともかなりグロテスクで、どう見ても美味しく見えませんでしたので。また誰かに釣られて喜ばせてあげてもらえればと・・・。笑

 

絶好調3

本日現在で14本キャッチしています。この一か月はちょっとスランプ気味でしたが、昨年までの成績からすれば、ひと月に2本なら絶好調と言っていいと思いますが。

また、やはり水温の上昇に伴いファイトが強くなってきました。この2本ともバッキングまで引き出してくれて、楽しませてくれました。

残念だったのが、先日過去最大の90㎝クラスをヒットさせたものの、フッキング後に水面で口先にフライが見える状況で首を振り続けられフックオフしてしまいました。長さといい太さといい、確実に今までこのポイントで見た魚の中で最大だったのに・・・泣

話変わって、フライロッドは昔からセージを使ってきましたが、近年中古で入手したルーミスも試して比べてみて感じている事は、セージはラインの重さをブランクに乗せてラインを運んでくれる性能のロッドであり、ルーミスはラインの重さをブランクに乗せてあげることで性能を発揮してくれるロッドであるということ。つまり、中距離までのアキュラシーキャストを必要とする釣りにはセージ、中距離以上のロングキャストが必要な釣りにはルーミスが適していると感じている。つまり、フラットでのサイトフィッシングでテイリングやナーバスウォーターで回遊している魚に正確なアプローチが必要な場合は、セージが適しているという結論です。

にしても・・・、生涯補償が付いているとはいえ両メーカーとも高価になってしまったものです。笑

絶好調2

通い始めて一か月で12本キャッチしました。絶好調過ぎて怖いくらいです。昨年と違えている点はほとんどありませんが、キャストとストーキングに気を使っているくらいでしょうか。どちらも極力スローにといった感じです。キャストはシュート時(プレゼンテーション時)のラインスピードをなるべく遅くしてフライを着水させること。ストーキングもあえて(浜名湖クロダイの練習?笑)移動を遅くして波を立てないよう意識している。正直言って両者を実践することが昨年までとの釣れ方との差になっている印象はないのですが、普段のフォルスキャストのラインスピードが極端に速い(らしい笑)ので、ライン(フライ)の風切り音だけで魚が逃げてしまうことが多々あったのは事実です。笑

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絶好調の理由として気になる点は、リーダーを全てフロロにしてキャスト後のリーダー沈下を早くかつ底との馴染みを早くすることで、リーダーの上を通り過ぎるのを妨げない(ラインに当たるとびっくりして当然逃げる)、かつスレ掛かりを防止できる。ようにしたこと。あと、リーダー全長(ティペット含む)をキャスト精度が保たれる範囲で最長の10から11ftに統一したことぐらいでしょうか。

何れにせよ、一か月でこの本数ですから、この先秋口まででどれぐらいいってしまうのでしょうか。それと、流石に水温が上がってきたのかファイトが良くなってきました。バッキングまで出されるようなファイトを味わえるのも、もうすぐという感じでしょうか。

 

絶好調 

開幕から絶好調で昨年度のトータル本数を既に上回りました。安定した気候と条件に恵まれた日にポイントに入れているのが勝因でしょう。テイリングも少しずつ増えているので釣り的にも楽しくなってきました。先日は回遊している奴の目の前をリトリーブで誘って一本・回遊している奴の進行方向でステイ(拾い食い)させて一本・テイリングしている奴にドンピシャキャストしてリトリーブで食わせて一本とパーフェクトな内容で、非常に充実感の高い釣行でした。

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今まで使っていたロングシャンクのフライフックから、試行的に太軸でショートシャンクの管付真鯛バリに替えてみましたが、すこぶる調子がいいです。水底での姿勢が安定しているのか、フックの鈍りも少ないですし、大型鉛目玉とフックポイントが近くなることによるフッキング率の低下も懸念していましたが案ずる程ではないようです。まあ80㎝クラスならピンポン玉が余裕で入るぐらいの大きな口で吸い込むわけですから。笑

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開幕

予想外に早い開幕にびっくりしています。近場の狭い川でパンフライで遊んでいる場合ではありませんでした。例年三月の後半からというのが定説でしたので油断していました。今年は雨が少ないのも好条件の要因な気もしますが。

とりあえず梅雨前・田んぼの代掻きが始まるまでが最初のチャンスでしょう。

既に80㎝オーバー2本を含む6本をゲットしました。この場所の魚は相変わらずよく太っています。

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やはり水温がまだ低いので、シャローに上がって回遊したり下の物を啄んだりしていますが、激しいテイリングは少ないです。よって、回遊・底をもぞもぞしている魚を見付けてキャストし、フライを口先に置いてあげるよう位置調整する作戦が功を奏しています。どうしても魚の発見が近距離になってしまうので、テイリング狙いの時のようなズバピタにキャストする醐味が半減してしまうのは仕方のないことでしょう。

この場所では初めてボーンフィッシュもゲットしました。以前から姿は度々見ていたのですが数は少なく、何故か警戒心も強くてヒットに持ち込めずにいましたので、スバピタキャストが決まってリトリーブしたフライを吸い込むのが丸見えでしたので興奮しました。やっぱりサイトゲームは最高ですね。

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17㎝53gです。上が青アジ、下が金アジといったところでしょうか。カラーは金アジを主に作成予定です。金アジっぽいカラー(実はアユっぽい)は意外と目立って面白いです。

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昨年外房のヒラマサトップを体験した時は15㎝を主に使用したのですが、もう少しサイズアップしたものが欲しかったので、強度アップした上で作ってもらいました。もちろんパニックターンの基本性能はそのままですので、魚を誘うポテンシャルは問題ないでしょう。

このサイズと強度であれば、ヒラマサだけでなくマグロも視野に入れられますので、これからの季節が待ち遠しいです。

 

既存の誘い出し用トップ系のルアーは、静止時を垂直浮き姿勢にすることでジャーク時には水面下でアクションさせて誘い?、(水面での有効な誘いのアクションは設定できない?アクションはほぼ皆同じで特徴も無い・・・笑)ジャーク終了時に垂直浮き姿勢を生かして頭から多少左右にスライドしながら水面に出る瞬間にバイトすることが多い。キモは、ジャーク終了時にロッドを戻す動作を入れてラインスラッグを作ってあげることで、ルアーをなるべく大きくスライドさせてあげることらしい。(毎ジャークごとにやるの面倒だし、疲れるんじゃない・・・笑)

パニックターンは、静止時は斜め浮き姿勢でリトリーブ時には水面及び水面直下でボディを捻ったS字スライドアクションで誘い、リトリーブストップ時には斜め浮き姿勢と湾曲したボディ形状による左右への大きなスライドアクションでバイトを誘発する設定になっている。

要は、どちらのルアーが狙ったターゲットにとって誘われるルアーアクションであるのかと、誘われるタイミングが多いのかと、バイトを誘発するアクションなのかということである。しかも、同じポテンシャルなら体力的にはなるべく省エネな方がいいですね。投げ続けないと絶対釣れませんから!

 

まだイナダ

年が明けたのにまだイナダがトップで釣れている。もちろんジギングでも釣れているが、水温がまだ高い証拠なのだろうか?このまま春のシーズンになってしまうのでしょうか?

相模湾内のどの海域もベイトが少ないのか、イナダに限らず近年の冬シーズンを熱くさせてくれているサワラもボイルが少なく苦戦しているようだ。

先日は15㎝のパニックターンの誘い出しで何度もバイトがあったものの、ヒットまでに至った数は少なかったです。この低温期にトップにジャレ付いてきたりバイトしてくるのは視覚的に楽しいし有難いのですが、流石にヒットに至るまでの確率は低いようです。ちなみに、水面下のルアーでも同様で、チェイスしてきたりバイトはあるものの、ヒットには至りませんでした。

パニックターンでの誘い出しは、他の既存ルアーでは出せない水面でのボディを捻りながらのS字アクションとストップさせた時の距離の長いスライドアクションが、リールを巻いてストップ(要はストップ&ゴー)させるだけで出せるので、誰でも簡単に難しいロッドワークをすること無くバイトを誘発することが出来るアドバンテージがあります。

巷の一般的なルアーでの誘い出しでは、当たり前のように「〇〇引き」的なロッドアクションが要求され、ロッドワークとリーリングに微妙な調整が必要だったりして、難解でありキモがあるが故に結果に差が出易く、その上に体の動きが多いので疲れる。パニックターンであれば、キャストした後にロッドティップをルアーに向けて、リトリーブ時にルアーの頭が水面を切ることを意識してティップの高さを調整してあげるだけである。リーリングの回数もハイギアのリールであれば通常は2回転で、ストップ時に風等でラインスラッグが多く出てしまうような場合は3回転にするだけと簡単である。

特徴が無い・他のルアーとの違いが判らない・根本的に魚に対する有効なアクションが解かってない・無意味に高価・・・、近年で誘い出し用ルアーは世の中に出回り過ぎてしまったようである。

そろそろ淘汰される時代が来るでしょう。というか既に来ているのでしょうか。