唯我独論

ルアー・フライフィッシング、気象等に関する独論を綴る

ヒラマサトップ

初めて外房でトップのルアーだけでヒラマサを狙ってきました。誘われたのを幸いに、パニックターン15と19をヒラマサの誘い出しで試したかったのです。勿論、勝算はあってのことですが、やっぱり結果は素晴らしく納得のいくものでした。4名でヒット4回のうち、ボイルに投げてヒットしたのが1回なので、これを抜いた誘い出しでの全てのヒットが15㎝でした。他のルアーを使っている2名の同船者はチェイスだけだったようです。

船頭が小さ目のルアーを推奨していたので、19㎝は使わず全て15㎝で通しました。飛距離的にも少し上のサイズのプラ製ルアーと同等ですし、全く問題ありませんでした。ルアーのアクションはリールハンドル2から3回巻きのグリグリメソッド(ラインスラッグを取りながらグリグリっとハンドルを回してピタっと止めるだけ)で通しました。投げて巻き続けないと釣れない釣りですから、リトリーブ時にロッドを動かさなくても良いこの方法の方が身体的には圧倒的に楽ですし、リールを巻くスピードとロッドティッブの高さを調整してあげるだけで、ルアーアクションもこの方が暴れ過ぎず適正です。

パニックターンシリーズのアクションは全ての魚の捕食スイッチを入れるアクションであると思っていましたが、「ヒラマサの誘い出し」という直接捕食スイッチを入れる人気の釣りでも有効性をまた一つ見出せました。特にフローティングタイプはストップ時のスライド幅が圧倒的に他のルアーに比べて大きいという特徴が、ターゲットを魅了する最大の要素であると思います。

風なりに船が流されながらポイントを通過させての誘い出しは、船の前と後ろで数mしか離れていないポジションの上、同一方向にルアーをキャストしているため、魚にとってはルアーを選択しやすい状況なのではと感じました。つまり、魚の好みのルアーとアクションにヒットが偏りやすい状況ともいえるということです。(もちろん流されながら最初にポイントにルアーが入るポジションが有利なのは当然ですが)つまりは差が出やすいということです。

まだ1度試しただけの結果ではありますが、誘い出しでのヒラマサ狙いに対する有効性は本物でしょう。次回以降の結果も全く問題ない事でしょう。笑

夏を諦めない?

ちょっとサボってしまいましたが、釣りをしてないわけではありません。笑

夏から冬への過渡期であるので、部屋の中がロッドだらけです。中途半端に色々な釣り物を狙っているためです。メインのスズキが釣れなくて困っていますが、シイラは11/8にも釣っています。しつこいと思われるかもしれませんが、水温が22度あって水色がクリアならまだまだ居ます。相模湾の水温は黒潮の影響を受けているので、現在のような流れ方ならもう少しは居るのかもしれませんね。チャンスがあればまだ狙います。今年最初にシイラを釣ったのは6/11でしたので、実質5か月シイラを狙っていたことになります。ルアーのターゲットとしたら、やっぱりシイラが一番楽しいですからね。

これからは冬の釣り物になる訳ですが、高目の水温がどのように影響するのでしょうか。冬場は出撃回数が減少気味ですが、昨年のように年明けからサワラが釣れてくれると楽しめるのですがね。

 

夏の終わりと浜名湖

八月も終わって秋の釣りへの過渡期になっています。今年の夏の相模湾は寂しかったですねぇ。結局サイズの良いシイラはまともに入って来ませんでした。遊漁船もそろそろ終わることでしょう。今になって黒潮の流れが良くなっているので、淡い期待はしていますが。

夏の間に懸案であった浜名湖クロダイをフライで何度か狙いに行ったのですが、イメージしていたよりも難しいというか面白くないというか釣れる気がしないというか、とにかくちょっと期待外れであったことは間違いありませんでした。間違いなくポイントのロケーションは最高で、ポイントに立っていれば最高に気持ちは良いのですが、クリアウォーターのシャローフラットを移動しながら魚影を探し、魚影の進行方向にキャストして誘って釣るイメージはほぼ間違いでした。現実には、ガイド業をしている方や他の釣り人の釣り方を垣間見たところ、広大なポイントであってもポイント内での移動距離が極端に短く、ほぼ回遊待ち的な釣りをしているかのように見えました。回遊してくるポイントが絞れているので、魚を驚かせないために移動が少ない・遅いのだと信じたいですが、釣り方的にはあまり面白いようには見えませんでした。或る日のガイド業をしている方のガイド内容は、一か所のポイントのほぼ定点で朝から夕方までずっと投げ続けさせていました。他のポイントよりも魚が回遊してくる数が多く、チャンスも多いのかもしれませんが、湖のブレイクラインに立ち込んで、トラウトの回遊待ちでひたすらブラインドキャストを続けるのと同じような釣り方の結果が、二人で3匹みたいでしたので微妙です。

また、テイリングしてエサとなるものを捕食している場面に出くわすことが予想以上に少なかったのも面白くなかった要因です。タイミングが合うとナーバスウォーター等で回遊してくる魚体も多く確認できるのですが、極端にナーバスかつ動きも速く不規則なことが多く、ドンピシャにキャストを決めたとしてもバイトするまでに至らないことが多かったです。

シャローフラットの釣りでは仕方ないのかもしれませんが、潮流が速く複雑なことがフライフィッシングの特性とマッチしずらく、釣り自体を難しくしている要因のような気もします。

今のところの結論的には、ポイントがクリアウォーターのシャローフラットなだけであって、釣り方はほぼブラインドキャストで、(ガイドには見えている魚も普通のアングラーには見えていない場合が多いらしいので笑)テイリングやナーバスウォーター等で回遊してくる魚体に向かってキャストするイメージで釣りが出来ることが案外と少なく、キャスト出来たとしても釣ることは難しいのでは?ということです。これではちょっと残念な気がしてしまうのは私だけでしょうか。

しかも、魚体的には最大でも50cm程度ですし、魚の引き・ファイト自体も強く・長い距離走るわけではないのですから、一日である程度の数が普通に釣れるレベルでないと、アングラー的には面白くないのではないでしょうか?まあ、釣れなくてもシチュエーションに酔えるフライマンであれば問題はありませんが。笑

経験上、クロダイは学習能力・記憶力の高い魚であると私は思っていますので、クリアウォーターのシャローフラットで毎日のように脅かしていれば、今後はより釣り難くなってしまうのではないかと懸念します。

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連発と異変

マサカのリトリーブを変更したら連発してしまいました!ちょっと驚いてます。今後も試して確立していきたいと思います。連日の80㎝オーバーはやっぱり痺れますね。シャローフラットにおけるテイリングゲームの最高峰と言っても過言ではないでしょう。

 

今季初のシイラ船に乗ってきました。房総先端から大島東側の海域を二日間走りましたが、ヤバいくらいシイラが少ないです。最高の流れ物が有ってもことごとく着いていません。水温が足りていても黒潮が遠いのが根本的な原因なのでしょうが、昨年あたりからキハダマグロが沿岸域・湾内に寄ることで、シイラが寄ってこないのではないかと囁かれています。基本的に同一ベイトを共用している両者ですから、ありえない話ではありませんが、そんな単純な話ではないと思います。昔から一説では太平洋を回遊するシイラには群れの濃い部分と薄い部分があり、薄い部分の年には魚が少ないと言われていました。私的には黒潮の縁を回遊するシイラにも魚密度の濃い部分と薄い部分があり、濃い部分が通過中に湾内に分流が差すと大量供給され、流路自体が遠いと供給されないと考えています。過去には流路が良くなっても供給が少ない場合があるからです。もうすぐ8月ですが、このままの黒潮流路では今年真夏は寂しくなってしまいそうです。駿河湾も同様の傾向なのか気になるところです。

 

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夏と久しぶり

今年の相模湾シイラはサイズに恵まれず数もボチボチと、黒潮の遠さが影響していること間違いなしの状況です。私個人的には、既に釣果にはボチボチ満足気味ではありますが、シイラはいくら釣れても楽しいので、夏休み中もスキを見て出撃したいと思います。

最近は黒潮も近づいている傾向で、気温の上昇と共に、水温が上がるのは間違いないでしょうが、今シーズンは黒潮からの恩恵には預かれないまま秋を迎えてしまうのでしょうか?

 

そんな海の状況と少雨の恩恵は川での釣りで発揮されており、久しぶりにナイスサイズのコイをゲットできました。田植えが始まり、しろかきした水が入って濁っていた時期もありましたが、少雨はシャローフラットでのサイトの釣りには恩恵でしかありません。テイリングを繰り返す団扇のような尾鰭に興奮しないフライアングラーはいませんよ。今日の魚は普段とちょっと違ったリトリーブで釣りました。フライである魚を狙う時のリトリーブをアレンジしたら、一発でヒットしてきました。また次回試して結果が出たら本物ということでしょうか。

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今季

本日今期初ゲットしました。しかも、腕が疲れてしまうぐらい釣りました。サイズは今一つでしたが、現在の相模湾最大?笑の全長110㎝も一本ゲットできたので良しとしましょう。

ルアーはパニックターンで全て事足りました。笑 活性というか食い方がイマイチ下手だったので、新作のスローからミディアムリトリーブ用の10㎝を使ったらバッチリでした。

新作のスローからミディアムリトリーブ用の10㎝は、ワラサ・ブリなどに対する低中速リトリーブ域でのアクションを重視したモデルです。ワラサ・ブリのナブラに対して高速リトリーブでアプローチするのは基本的にナンセンスだと私は思っています。ナブラになっている状況でも、奴らはシイラほど早い動きでベイトを見付けて捕食していませんから。よって、ナブラの出ている範囲をいかに長い時間有効なアクションでリトリーブ出来るかがカギなのです。シラス食いのパターンでも同じです。使うルアーとアクションの付け方が違うだけです。「有効なアクションでなるべくゆっくり」がブリ・ワラサ狙いのキモなのです。

先日もワラサ・ブリをパニックターンで複数ゲットしたのですが、その時のパターンはナブラの範囲にキャスト出来たら即バイト、ナブラに間に合わなくても進行方向と思われる方向にキャストしてリトリーブすると下からルアー目掛けて飛び出してくるような状態でした。

パニックターンシリーズは魚の捕食本能を刺激する動きが出来るルアーです。シイラが低活性で沈んでジャークベイトでもなかなかバイトに導けないような状況でも、水面に誘い出せることは昨シーズンに確認済みです。

どんな状況でも全てのターゲットを水面でバイトさせることが出来るルアーと言ったら言い過ぎでしょうか?でも、出来たらこれ以上楽しいことはありませんけどね。

復活の赤い魚

以前には狙ったことがあるが、一匹だけ満足のいくサイズを釣っただけで狙わなくなっていた、真鯛狙いを復活させた。

春には桜鯛と称されて喜ばれる真鯛ですが、食べて美味しいと思わなかったのも狙わなくなった理由ではあります。

春は産卵前の「のっ込み」時期であり、白子も卵も大きくなっていく時期である。全ての魚に共通する現象であると思いますが、産卵前後は美味しくないと感じるのは私だけでしょうか?

産卵に向かっていく時期は、白子や卵に栄養を取られ身に脂が回らなくなり、

シンプルな刺身や煮物などは美味しく感じないのだと想像されます。もちろん、副産物としての白子や卵の料理は美味しく頂けるという事にはなるのでしょうが。

一年中どんな時期も美味しい魚なんて居るのかは知りませんが、シンプルな料理を美味しく食べたいのであれば、産卵期前後は外した方が良いということになるでしょう。

では、なぜ故に真鯛狙いを復活させたのかというと、もう一つの狙わなくなった理由が解消されたからである。それは、タイラバを使わずしてもヒット率の高いルアーの存在を知ったからである。タイラバを使うに当たっては、スカートの管理やフックの管理などの正直色々と面倒なことが多く、また、アタリがあってもアワセてはいけないなどの勝負の早い釣りを好む私のスタイルに合わなかったのである。笑

復活してからは、三回行って7本キャッチでした。潮がクリアだった一回は釣れませんでしたが、まずまずの成果だと思います。キープした魚を捌いてみましたが、やはり個体差はあり、産卵後なのか痩せていて身が白くて割れ易く、食味もイマイチのものもありました。

そして再認識したのは、やっぱり真鯛の料理はスープ系がベストだということでした。笑

来年の春のシーズンは、なるべく早い時期に狙うべきだと感じた復活初年度でした。