唯我独論

ルアー・フライフィッシング、気象等に関する独論を綴る

ジギングと疲れ

最近はスロージギングという疲れ難いジギングスタイルが流行っているようである。私はやったことも無いし興味が無いというより、根本的にフックが沢山付いているジグを使うスタイル自体が嫌いなのでやるつもりが無い。本命がダメでもスロージギングすればお土産が釣れますよ的なかんじも好きではない。

昔から行われている普通のジギングスタイルは、そこそこ疲れるものである。人間の体は同じ動きを続ける方が身体的・筋肉的に楽であるが、ジギングでは時にイレギュラーなシャクリを入れることが大切になる場面は少なくない。よって体的には有効かつ疲れないような同一の動きでシャクっていて、前アタリ的なもの(アクション時にジグの重さが抜けるもの←これとても大切)があったらイレギュラーなアクションを入れてかつ食わせの間を作ってあげることが最も効率が良いという事になる。

マラソン等の長距離走でも同様で、スピードに緩急を着けられて揺さぶられると、肉体的に消耗度が上がりバテ易い。よって弱い者は勝負どころの前の揺さぶりで振り落とされ、更に最後はスパートという急なスピードアップのタイミングに体が付いて来られないのと似たような現象である。

人間は全てにおいて「慣れ」の生き物だから、慣れると身体が楽に動けるようになるものだが、逆を返せばイレギュラーな動きには普通以上に消耗する生き物なのである。

昔外房に通ってもなかなかヒラマサが釣れないというアングラーにアドバイスを求められた事があったが、その時も上記の様な事を教えました。同船のアングラーが釣れない時もひたすら我慢してジグを動かし続ける事。もちろん続ける為には有効かつなるべく省エネなシャクリを自分の身体と相談して決める事。周りが釣れている時は積極的にイレギュラーなアクションを入れる事。程なくして初ヒラマサを釣ったとの報告があって私も喜びましたが、今では外房エキスパートになっているみたいです。笑