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ランディングツール再考
近年はフィッシュグリップなるツールが流行っている?ようである。各メーカーから様々なタイプが発売されている。
しかし、本気で大物を狙っているのであれば、ランディングツールとしてのフィッシュグリップが万能ではないことを充分理解しておかなくてはならない。つまり、フィッシュグリップではランディング出来ない魚が普通に存在するということである。というか、本気で狙っているならフィッシュグリップをランディングツールとしては考えない方が良いと断言する。
ランディングツールとしてのフィッシュグリップの最大の弱点は、掴める顎の大きさ(特に厚さ)や構造が限られてしまうことである。私の経験からでは、87センチのヒラメは不可能であった。
では、フィッシュグリップに代わってどのようなランディングツールが考えられるのかというと、単純に魚の顎の大きさ(特に厚さ)や構造に関係なく使用できるハンドギャフであろう。しかし、市販品を検索したところ、予想していたとおり選択肢が少ない上に、ランディングツールとして使用できるようなものは少なかった。現在の釣り事情・社会事情から、あまり歓迎されないツールのようである。
値段の面から比較してみると、フィッシュグリップは構造が複雑なので高価であり、ハンドギャフも折り畳み構造のようなものは高価であり、一番使えそうな単純なギャフは安価であった。故障及びロストのリスクを考えれば、単純構造で安価なことに越したことはない。
結果として、理想のツールを求めるのであれば、自作するのが最も手っ取り早い方法となってしまうというのが私の結論です。
これは友人に作成してもらったギャフ先閉鎖機能付きのハンドギャフです。(元々はギャフとストリンガーを兼ねる物というコンセプトで作成して貰いましたが、重量オーバーで魚に負担をかけてしまうので、コンセプト的にはボツとなりました)受け側がバネで先端側に戻り閉鎖出来るような構造になっており、掛けた後の魚の脱落を防止出来ます。