唯我独論

ルアー・フライフィッシング、気象等に関する独論を綴る

夏の終わりと浜名湖

八月も終わって秋の釣りへの過渡期になっています。今年の夏の相模湾は寂しかったですねぇ。結局サイズの良いシイラはまともに入って来ませんでした。遊漁船もそろそろ終わることでしょう。今になって黒潮の流れが良くなっているので、淡い期待はしていますが。

夏の間に懸案であった浜名湖クロダイをフライで何度か狙いに行ったのですが、イメージしていたよりも難しいというか面白くないというか釣れる気がしないというか、とにかくちょっと期待外れであったことは間違いありませんでした。間違いなくポイントのロケーションは最高で、ポイントに立っていれば最高に気持ちは良いのですが、クリアウォーターのシャローフラットを移動しながら魚影を探し、魚影の進行方向にキャストして誘って釣るイメージはほぼ間違いでした。現実には、ガイド業をしている方や他の釣り人の釣り方を垣間見たところ、広大なポイントであってもポイント内での移動距離が極端に短く、ほぼ回遊待ち的な釣りをしているかのように見えました。回遊してくるポイントが絞れているので、魚を驚かせないために移動が少ない・遅いのだと信じたいですが、釣り方的にはあまり面白いようには見えませんでした。或る日のガイド業をしている方のガイド内容は、一か所のポイントのほぼ定点で朝から夕方までずっと投げ続けさせていました。他のポイントよりも魚が回遊してくる数が多く、チャンスも多いのかもしれませんが、湖のブレイクラインに立ち込んで、トラウトの回遊待ちでひたすらブラインドキャストを続けるのと同じような釣り方の結果が、二人で3匹みたいでしたので微妙です。

また、テイリングしてエサとなるものを捕食している場面に出くわすことが予想以上に少なかったのも面白くなかった要因です。タイミングが合うとナーバスウォーター等で回遊してくる魚体も多く確認できるのですが、極端にナーバスかつ動きも速く不規則なことが多く、ドンピシャにキャストを決めたとしてもバイトするまでに至らないことが多かったです。

シャローフラットの釣りでは仕方ないのかもしれませんが、潮流が速く複雑なことがフライフィッシングの特性とマッチしずらく、釣り自体を難しくしている要因のような気もします。

今のところの結論的には、ポイントがクリアウォーターのシャローフラットなだけであって、釣り方はほぼブラインドキャストで、(ガイドには見えている魚も普通のアングラーには見えていない場合が多いらしいので笑)テイリングやナーバスウォーター等で回遊してくる魚体に向かってキャストするイメージで釣りが出来ることが案外と少なく、キャスト出来たとしても釣ることは難しいのでは?ということです。これではちょっと残念な気がしてしまうのは私だけでしょうか。

しかも、魚体的には最大でも50cm程度ですし、魚の引き・ファイト自体も強く・長い距離走るわけではないのですから、一日である程度の数が普通に釣れるレベルでないと、アングラー的には面白くないのではないでしょうか?まあ、釣れなくてもシチュエーションに酔えるフライマンであれば問題はありませんが。笑

経験上、クロダイは学習能力・記憶力の高い魚であると私は思っていますので、クリアウォーターのシャローフラットで毎日のように脅かしていれば、今後はより釣り難くなってしまうのではないかと懸念します。