唯我独論

ルアー・フライフィッシング、気象等に関する独論を綴る

時代を先取り過ぎ?

時代を先取り過ぎて発売当時はイマイチ世の中に認められず陽の目を見なかったルアーは多々あります。近年マグロや青物狙いで大流行りのダイビングペンシルのカテゴリーで言えば、ボブアーツのリッパーは、アイデアとか完成度の面でかなり高いものがあり、その最たるものであると思う。

リッパーが何年前に作られたルアーであるかは忘れてしまいましたが、近年市場に氾濫している無策・無特徴・流行りに便乗しているだけの駄作ダイビングペンシルとは全く違います。作者の豊富な経験と実践に基づいた、魚の捕食スイッチを入れるアクションは秀逸です。飛距離や浮き姿勢やボディ強度等のルアーとしての完成度も今時のルアーと比べてもかなり高いです。にもかかわらず、当時受け入れられなかった理由は、一般的なアングラーのレベルが低くてこのルアーを理解できない・既に一般的になりつつあったガンマ引きしかしないので上手く動かすことが出来なかっただけである。笑  

もちろん、今ではリッパーのコンセプトをパクっていると思われるルアーも存在しています。間違ってもニューコンセプトダイビングペンシル的には宣伝しないでください。笑

基本的に今のルアーは全てヘドン(アメリカの老舗ルアーメーカー)のルアーのパクリだと言った人もいますが、魚を騙すということにおいて、不変の法則というか不変の動きというものがあるから、必然的にパクった形になってしまうということでもあると思います。私的には、ルアーなんて所詮はボディシェイプとウエイトの形・場所・量の要素でしか構成されていないのです。笑

カーペンター社のガンマが10周年らしいですが、「まだ10年」というのが私の正直な印象です。これからもマイナーチェンジして「魚を騙す不変の法則」を突き詰めていくのでしょうか?

釣り具店(中古含む)でガンマとリッパーが並んでいたら、迷わずリッパーを買いましょう。笑  値段はたぶんリッパーの方が安いですし、リッパーを使い倒して理解して魚とコンタクト出来れば、貴方はアングラーとしてもう一段上のレベルに成長できるはずです。

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