唯我独論

ルアー・フライフィッシング、気象等に関する独論を綴る

ウエットスーツでの釣り

ウエットスーツを着用して釣りをする姿をこの目で初めて見たのは、学生の時に遠征した紀伊半島先端部でのヒラスズキ釣りの時でした。その時にウエットを着用していた人達は・・・中井一成さんとそのお仲間達でした。今では中井さんはダイワのテスターなのかな?まあその当時から色々と先進的なスタイルで釣りをしていたということでしょう。

遠征から帰ってきて早速安いウエットを買い、色々な場所で色々なターゲットにチャレンジしましたが、一番印象に残っているのは某島に泳いで渡ってイナダを釣った事でしょうか。その島は大潮の最干潮時には歩いて渡れるのですが、干潮時では周囲のハエ根がキツイことから、大型魚を掛けてもランディングは難しいという条件でした。ならばということで、大潮の満潮時に泳いで渡って楽にキャッチしてしまおうという作戦で渡ってみたのです。この時に初めてウエットスーツ・ライジャケ・スパイクシューズという装備で泳いだのですが、この装備でロッドを持って泳ぐという行為が、これほどまでにシビアであるとは想像もつきませんでしたし、色々な事を学びました。ライジャケは又ヒモをしっかり締めて頭側にずり上がらないようにし、脇の調整ベルトもきっちり締めて身体に密着するようにセッティングすること、磯に上がる時は岩を掴むので手袋は必須でした。(初めての時は思いも付かず着用していませんでした)泳ぎ方は平泳ぎよりも横泳ぎ(逆アオリ)が適している事などなど、今では当たり前の様なことが、当時では情報も無く自分で体験して学ぶしかありませんでした。もちろん、気象や潮に関する諸条件についても、釣りをする立ち位置がシビアなだけに、慎重な判断が必要な事も学びました。

今では泳いでポイントに立つような釣りはしませんが、私の釣り経験値としては大いに役立っていることは間違いありません。