唯我独論

ルアー・フライフィッシング、気象等に関する独論を綴る

ノットについて

キャスティング用ラインもPEラインが全盛の現在、リーダーとの接続に使用するノットは大きく変わってしまった。また、ノットの作成も動画で見られる時代になって、一層解りやすいものになった。

昔(約25年前)はナイロンラインがメインであったし、ノットも一部の雑誌等に図解で書かれているだけで、実際に作ろうとしてもまったくコツが掴めず、どれだけの時間を練習に使ったことか・・・。初めてビミニツイストとオルブライトノットを習得する為に練習した時は、500mボビン巻きの安価なラインが無くなる位に練習したのを思い出す。

そんなノット好き?の私は、今もノットについては拘りを持っているつもりであり、基本のノットを自分の釣りにアジャストさせるために色々とオリジナルのアレンジをしたりしている。私のノットに求める基本的なコンセプトは、シンプルで強いことである。プラスして、ガイドとの干渉が少ないとか、劣化が遅いとか、作りやすいとか、その釣りの特性やシチュエーションによって選択している。現在PEラインとリーダーを繋ぐノットは、2種類のみで、それはPRノットとフィッシャーマンノットである。

某高級PRノット作成用ボビンをS社が発売し始めた時に、たまたま機会がありS社のO氏に質問したのは、強度確保できる最低のノットの長さ(リーダーにPEラインが巻かれている部分のみ)の基準がありますか?というものでした。もちろん巻き方の強さによって変わるのは理解しますが、キャスティングに使うにはなるべく短い方が良いので、発売前のテストでだいだいの基準を把握しているのか知りたかったのです。S社の回答は・・・残念でした。仕方が無いので、自分で強度確保できる最低のノットの長さを研究?実験することにしました。笑 実験の結果、現在の基準は、PEラインの号数を基準に、2号未満は号数の2倍センチ、2号以上は号数の1.5倍センチです。つまり、1号は2センチ、4号は6センチということです。ちなみに、私はかなりキツく巻く派です。基本的に何でもキツいのが好きなんです。笑

フィッシャーマンノットのアレンジは・・・、文章で表現するのは難しいです。笑 リーダーに巻いていくPEラインをリーダーの先端側にキツく蜜に巻いていき、同数で巻き戻って来るとか、最後に潜らすPEラインのループの軸になるリーダーにハーフヒッチをとってから締めるとかでしょうか。

現在でもノット習得の一番の早道は、完全にマスターしている人が実際に作るところを見ながら説明してもらい、力加減やライン捌きや指使いなどのコツを教えてもらうことであると断言します。もちろんその後に充分な練習と強度テストをお忘れなく。貴方の手抜きしたいい加減なノットが、大切なメモリアルフィッシュとの出会いを妨げる最大の原因である事を自覚しましょう。