唯我独論

ルアー・フライフィッシング、気象等に関する独論を綴る

溜まっていた文章のスズキ編のラストです。

ハズシ理論  

湘南のランカーはかなり手強い相手である上に、その数も昔から比

べたら確実に減少している印象がある。しかし、今までの考え方を

棄てて新しい視点や考え方でアプローチしていけば、今まで釣り人

との接点を持たなかった魚に出会える可能性はないのだろうか?

そこでハズシ理論である。今まで定番と言われてきた事を理解した

上で、あえてハズし・ズラしてみるのだ。

 

どうしてランカークラスになるまで成長したのか考えよう。

シーバスを狙っている以上、一度は手にしてみたいのが80cmオー

バーのランカーサイズだろう。詳しい事は知らないが、このクラス

になるまでには多分10年以上の歳月が掛かっているはずである。も

しもこのクラスの魚をキャッチした時は、それだけの長い年月を捕

られず釣られず殺されずに生きてきた事に敬意を表しなくてはいけ

ない?のかもしれない。それだけ価値の有る魚との接点を見付け出

し、釣り上げて目標を達成したという充実感であなたは感動するだ

ろう。そして、その後すぐに選択の時がやって来る、それはその魚

をどうするのか?という事だ。自分が生きる為にその魚を殺して自

分の血や肉にするのか、食べる物は他にもあるから、またこの感動

を与えてくれる事を願って水に返すのかという事である。

10年を超えるであろう歳月を、人との接点無く過ごしてきたのか、

人の気配を察知して逃げてきたのか、ただ運が良くて生きて来られ

たのかは知らないが、なにしろ最大の敵である人との接点を持たず

に生活してきたからこそ、ここまで大きくなれたはずである。

 

オマケ

先日地元の川の川縁で90cmオーバーのスズキの死体を見付けました。

大雨の後であったのと、河口からも距離があることから、上流から流され

てきたものと推測されました。その姿を見て、とても残念な気持ちになりま

した。もちろん老衰等で死亡したのであれば仕方の無いことではあるので

すが、アングラーに釣られた後の扱いが悪くて死なせてしまったのではな

いかと考えてしまったからです。私の印象として、大抵のアングラーはファ

イト時間が長過ぎて魚にダメージを与えてしまっている上に、釣り上げた

後に水から出している時間が長過ぎると感じているからです。貴方が全

力で走った後に水中に沈められたらどうなりますか?それと反対の事を

貴方は魚にしているのです。川でスズキを狙っているのであれば、大抵

の場合がランディング後も水中から魚を上げっ放しにしなくても大丈夫な

状況を作れるはずです。ウェーダーで水に入れるようにするとか、直ぐに

ストリンガーに繋げるようにするとかです。リリースするのであれば、今後

も生きていけるようにしなくては全く意味がありません。もっともっとスキル

を磨いて装備も充実させてスズキに挑んでほしいと思います。