唯我独論

ルアー・フライフィッシング、気象等に関する独論を綴る

一概にランカーシーバスといっても、その基準は人それぞれ違うと

思うが、私の場合は90cm以上6kg以上といったところであろ

うか。

私のランカーシーバス獲得の為の奥義その1は、「自然から学び、

自然を知る」という事である。生き物はその全てが自然の摂理とい

うか法則というものによって支配されていて、その中で生まれ・育

ち・死んでいくものである。人間もそうだしスズキもまた同じであ

る。つまり、自然から学び、自然というものを理解していけば、そ

れによって支配されている事については理解・分析できるようにな

るはずであるということなのである。しかし、自然からより多くの

事を学び、自然をより理解しようとしても、自然という相手があま

りに大きい存在だけに、所詮全てを知る事など人間ごときにできる

ものではない、ということも知っておきたい。スズキが生息し、

達が狙う場所というものは、全て自然環境の中であって、バーチャ

ルな世界ではない。テレビゲームの魚釣りで、いくらランカーが釣

れるようになっても、そのパターンが実際のフィールドで通用する

とは限らないし、自然ではまったく同じ状況が繰り返される事は無

い、予想外の出来事などもごく当り前のように起こるといってもよ

いだろう。つまり、その日その時その一瞬が勝負であり、全てなの

である。

最近のシーバスフィッシングは、ハード面ばかりが強調されすぎているきらいがあって、例えばロッド・リール・ラインはこれが絶対だとか、ルアーはこれじゃないと釣れない、などといったことなのだが、ハッキリ言って「釣る」という事に関して、そんな事は二の次である。なぜなら、シーバスの居ない所で何を使おうが、何を投げようが一緒なのだから。あくまでもタックルはそれをサポートしたり・快適にしたり・楽しくしたりするための道具なのである。では、逆に居る所に投げてあげればどうなるかというと、大抵の場合どんなルアーにもバイトしてくるものなのである。「弘法、筆を選ばず」とは良く言ったもので、技術が確かであれば、本来は道具を選ぶ必要などないのだ。ランカーシーバスを狙う場合に最強・最大の武器となるもの、それは目には見えない技術や知識というソフト面なのである、つまりはアングラー自分自身なのである。