唯我独論

ルアー・フライフィッシング、気象等に関する独論を綴る

 釣りをしている最中に起こる事故は、時として命を失う事も有るのですから、もっともっと真剣に対応策を考えていくべきであると感じています。趣味という人生最大の楽しみ?の最中に、自らの命を絶つことは、有る意味で本望であると考える方もいるでしょうし、個人の楽しみの世界で起きた事なのだから、全ては個人の責任において完結されるべきものであると考える方もいるでしょうが、それは大きな間違いです。貴方の命は、本当は貴方だけのものではないのです。「釣り」は貴方の趣味であると同時に、貴方以外の多くの人々の趣味でもあると自覚すべきです。貴方一人の行動が、結果によっては他の釣り人全体に不利益をもたらす事もあるのだと自覚すべきなのです。

そもそも釣りを含めたアウトドアの遊びは、何らかのリスクが伴う事が当り前であり、事故自体をなくす事はできないと考えられます。また、釣りの最中に発生する事故は多種多様であり、色々なケースが考えられます。しかし、ひとつだけ言える事は、最大限の対応策・自衛策を講じておく事によって、かなりの部分の事故を防ぐ事ができたり、最低でも被害を最小限に留める事ができるという事です。対応策・自衛策とは、事前にできる装備面(ハード面)の準備を中心としたものと、装備の正しい使用方法や事故に直面した時の対処方法等(ソフト面)を学んでおくというものに別けられると思います。ハード面に関しては、自分のスタイルに合った装備を実際に販売店で触って確かめたり、色々なメディア等の情報を参考にして選定し、積極的に取り入れて頂ければ良いと思う。ソフト面に関しては、各種文献を参考にしたり、先達のアドバイスを参考にしたり、経験・実験・勘などによって、自分自身の危機管理能力をなるべく高めておく事と、ポイントに立っている間は「常に危険要因に対するシュミレーションをしながら釣る」という習慣をつけておく事が大切であると思う。

最後に、以下の言葉を贈りたい。

自然からすれば人間なんてチッポケな存在であり、その強大な力の前では無力な存在であると自覚すること。いつも行く海や川でも、全く同じ状況は絶対に存在しない訳だから、いつもフレッシュな気持ちでアプローチすること。「慣れ」による過信・慢心をいつも戒める気持ちを持ち続けること。人一倍臆病になること。