唯我独論

ルアー・フライフィッシング、気象等に関する独論を綴る

カーペンター社のγ(ガンマ)シリーズに代表されるフローティングペンシル・ダイビングペンシルのアクションのさせ方として、「ガンマ引き」という名称で呼ばれているジャークの方法があります。ロッドを基動線上から概ね90度の角度までジャークし、ロッドを基動線上に戻す時にリールを巻いてラインスラッグを取る一連の動作で、ルアーにアクションをつける方法です。言葉で表現するとこんな感じなのですが、検索すれば大量の動画が見られますのでそちらを参考にしてください。このガンマ引きでルアーがどのように動いているのか観察したことがありますか?私には単なる色々なレパートリーのストップ&ゴーアクションにしか見えません。もちろん、ガンマ引きのエキスパートに言わせれば、ジャークの力加減であったり、ゴー時のルアーの移動距離であったり、ストップのタイミングであったりにキモがあるのかもしれませんが・・・。単なる色々なレパートリーのストップ&ゴーアクションにしか見えない上に、ロッドをジャーク出来る距離は限られてしまうし、ラインスラッグはリールにフカ巻きになってしまうし、ジャークし切った時にバイトがあったらロッドのアワセ代は無いし、ガンマ引きにイマイチ利点が見出せません。そこで私が行っているのが、芦ノ湖発祥のグリグリメソッドです。これはフローティングミノーでブラウントラウトを狙うために編み出されたリトリーブ方法で、ロッドをルアーに向けて構え、リールのハンドルワークのみでルアーにアクションを与えていくものです。この方法ならば、リールハンドルの巻き数・強弱でルアーの移動距離やスピード・力加減は調整できるし、ルアーのアクションテンションによりラインがフカ巻きになり難いし、ロッドティップがルアー方向を向いているので最大のアワセ代を確保できるし、正直言って不都合を感じたことは有りません。皆さんはどう思いますか?両者の方法でルアーがほぼ同じ動きをしているなら、バイトしてくる魚の数も大差が無いでしょう。ならばより効率よくヒットに持ち込める・リスクを減らしてファイトできる方法を選択するのが賢いのではないでしょうか?

誘い出しで狙う時はどうしてもキャスト数が釣果に結びつきます。キャスト&ガンマ引きの繰り返しは正直疲れます。

魚はあなたがいくら頑張ってガンマ引きをしていようとも、多分その姿は見えてはいませんから~。 残念!

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名称はR55γです。横からのシルエットは本家のガンマに似てますよね?

ダイワのR55旧型をγバージョンに改造したものですが、そのうち改造方法は掲載したいと思います。