唯我独論

ルアー・フライフィッシング、気象等に関する独論を綴る

体内の毒は吐かないと健康を害するものなので、小出しにでも吐かせてもらいます。

もうすぐ旬も終わろうとしているルアーマグロ乗り合い船についての提案です。

今年も船内でキャスティング時におけるフック刺し事故等が多発しているようですね。私見ですが当然のことと思います。理由は単純でキャスティングもまともに出来ない方が多過ぎるし、船上での経験値が低いからです。船上では怪我させられない・怪我しないのも技術の内です。揺れる船上でのキャスティングは想像以上に難しいものなのに、ブームに乗ってオフショアのキャスティングゲームのデビューがマグロなんて方がいると聞きますし、キャスティングゲームの経験値が低いにもかかわらず、いきなりマグロを狙うという飛び越えた考えが原因だとも思います。ものには順序というものが有るんです!

そこでマグロルアー乗り合い船を出している船宿さんに提案です。まず、乗り合い船の予約受付時に今までの釣り歴を申告してもらいます。シイラキャスティング歴5年以上で合計釣行数30回以上もしくはそれと同等レベルの経歴と認められる場合のみ予約を受付けます。次に、出船前の港でキャスティングチェックを行います。フルキャスト時の飛距離とフォーム(これが一番大事!?)、近距離(20m程度で直径3m以内)のピンポイント精度で船頭からの合格が出たら初めて船に乗れます。残念ながら不合格の場合でも、船が帰ってくるまで港でキャスト練習をしていたら、その気合に免じて次回は無条件で1回だけ乗船できる特典ぐらいは付けてあげましょう笑。乗船後は今までどおりのルールに従いますが、船頭から見て不当な行為等(ラインに掛かった鳥を殺すとか、他のお客さんへの迷惑行為)をしたと判断された場合は、ペナルティーとして1ヶ月の乗船停止となります。当然ですが、今までの常連馴れ合い関係は一切白紙です。

さあどうでしょうか?この提案を実現したら、お客さんが減ると思いますか?私は減らないと思いますよ。これだけの制限を設けて敷居を高くし、クオリティーの高いお客さんのみしか受け入れないようにしたとしても、クオリティーの高いお客さんほど他のお客を見る目も肥えている訳で、今までのようにチャンスを邪魔される・潰されるお客と乗るより、チャンスを分け合える・自分が魚を掛けたら船上を上手く立ち回ってくれるようなお客と乗りたいのではないでしょうか?当然ですが、釣果的にも今まで以上のものが確実に保障されるでしょうしね。

そろそろお客が船宿を選択する時代から船宿がお客を選別・シェアする時代になってもよいのではないでしょうか?釣り人口は頭打ちでしょうし、若い世代はバーチャルなゲームばかりに興味をそそられ、自然相手のゲームには参入してこなそうだし、船宿どうしで少ない顧客の取り合い、潰し合いをするより、お客をレベルや対象魚によってシェアしていくような流れにもって行ったらどうでしょうか?

世の中ではプレミアム商品が売れているようです。既存の商品にちょっとだけプレミアム性を持たせただけで売れるそうです。今後は船宿も少ない顧客に対してプレミアムな特徴とサービスでアピールしていく時代なのではないでしょうか?